システム開発における「マネジメント」と「コントロール」の使い分け

本記事は「2011年5月」に投稿したブログ記事を再編集したものです。

統制しているのはマネジメント? コントロール?

会社を、チームを、はたまた自分を 統制 しているのは
 【 マネジメント 】でしょうか?
それとも、
 【 コントロール 】でしょうか?

マネジメントとコントロールの違い

【 マネジメント 】:do right things — 正しいことをする
 
【 コントロール 】:do things right — 事を正しくする

【 マネジメント 】は、素材を活かしてプロデュースするという表現が合っているかもしれません。

それに対して、【 コントロール 】は、ルールに沿って正しい結果に直すという表現になります。

売れるものを作成しないと意味が無い

システム開発に置き換えると、

【 マネジメント 】は、お客様が要求するものや売れるものを作成する
 
【 コントロール 】は、品質を上げて不具合を最低限にする

といえます。

コントロールしていくら品質の高いものを作成したとしても、売れるものを作成しないと意味がありません。

どちらが正しいということはありません。
場面に応じて、【 マネジメント 】すべきところ【 コントロール 】すべきところが違います。

しかし、日本企業の多くは、なんでもコントロールする傾向があります。

マネジメントとコントロールの使い分け

子供も同じことが言えます。

親が何でも決めて、子供の行動を指示してしまうと、考えることができない大人になりかねません。

親は、コントロールすることにより子供が思い通りになりますし、子供は、考えずに言われたとおりの「いい子ちゃん」でいれば親が喜んでくれると勘違いします。

人は縛られると反発し(反動が出)ます。
 
物は縛るほど思い通りの結果が得られます。

【 マネジメント 】か、【 コントロール 】か。

向かうべきゴール(目的)を見据えながら、うまく使い分けることができると良いですね。

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この記事を書いた人

阿部智紀
阿部智紀
トラスティア株式会社 専務取締役
テクニカルディレクター
長期に渡り、アジャイル開発を推進・実行しています。