システム開発にとっての顧客とは誰のこと?

本記事は「2012年2月」に投稿したブログ記事を再編集したものです。

システム利用者だけが「顧客」ではない

私たちが開発しているシステムにとっての顧客とは誰のことを言うのでしょうか。

普通に思いつくのは、システムを利用する人であると思います。

まずはシステムを利用する人がいることを念頭に置いた上でシステムを開発していくことは非常に大切なことです。

さて、顧客はそれだけでしょうか。

同業のシステム会社も「顧客」

私たちが作り上げたシステムを納めるのは利用する人だけではありません。

同業のシステム会社から発注して頂いて、そのシステム会社へ納めることも少なくありません。

その場合、発注して頂くシステム会社、および、担当者も「動くものを提供する」という意味においては顧客になります。

チームメンバ・自分自身も「顧客」

さらに、開発チーム内を見てみると、自分が作成した機能や自分の知識を提供すると考えると、チームメンバも顧客になると言えます。

もっと掘り下げると、自分自身も顧客となるのです。

過去に自分が作成したプログラムやドキュメントを見たときに、わかりやすく修正しやすいものになっているでしょうか。
今、自分が作成するプログラムやドキュメントは、大抵、将来の自分に対してもわかりやすいものを作るでしょう。

まとめ

このように、私たちが携わっているシステム開発にはさまざまな顧客がいるのです。
顧客が実現したいと思っていることを、私たちが実現しているのです。

さまざまな顧客を見つけましょう。
そして、その人たちが何をしたいかを感じとり、実現する手助けをすることが、私たちのやるべきことであると思います。

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この記事を書いた人

阿部智紀
阿部智紀
トラスティア株式会社 専務取締役
テクニカルディレクター
長期に渡り、アジャイル開発を推進・実行しています。